佐々木理論…地震のエネルギー(モノポール流量)は、太陽から地球に供給される磁気量である。太陽からの電磁波は地球の両極から取り込まれる。その磁気量が地震のエネルギーとなる。トリガーは機械的なもの(天体の引力・気圧変化)と、量的なもの(太陽から大量に供給されるモノポール流量)である。
巨大地震が、いつ発生するのか。この問に弾性反発論や活断層説を主張する地震学者は答えることが出来ない。地震のエネルギーが太陽の供給する磁気エネルギーだとする佐々木理論では、地震予知は可能である。そして巨大地震と言われる地震発生が、2004年、2005年、2006年で発生すると主張し続けてきた。2004年は、ご存知のとおり、スマトラの大地震、そして中越地震が発生した。次いで2005年の前半は、福岡地震で幕開けしたのである。
巨大地震の発生がなぜ、2004年、2005年、2006年であるのか。今迄の巨大地震発生の共通環境とは何か。以下に述べよう。
太陽黒点の11年周期がある。この周期の太陽黒点が、極小期にさしかかるところで回帰性の磁気嵐が必ず発生する。※(下図参照)前回は、1993年と1994年と1995年であった。呼応するように地震は1993年1月釧路沖地震(M7.8)-同年7月北海道南西沖地震(M7.8)-1994年10月北海道東方沖(M8.1)-同年12月三陸沖(M7.5)、そして、誰もが忘れもしない阪神大震災は1995年に起きている。それでは、その他の巨大地震はどうだったか。
関東大震災1923年9月1日(M7.9)を始め、東南海地震、南海地震、元禄地震、等々、全ての巨大地震は、この太陽の回帰性磁気嵐の期間に起きているのである。すなわち、回帰性の磁気嵐の期間であることが、巨大地震発生の共通環境なのである。そして、まさに今、回帰性の磁気嵐発生の年という、大地震に共通な環境下にある。
今年は、その2年目にあたる。全ての人々が、この事実に目を向け、地震予知に全力を注ぐべき年です。
○は磁気嵐
地球磁場の突然の乱れ、通年太陽フレアと共に太陽から送り出される荷電粒子が原因である。
●は回帰性磁気嵐
太陽黒点が極小(ボトム)に至る3、4年の間に発生する磁気嵐。この間地球に大量の磁気が供給される。
巨大地震は太陽黒点のピーク(黒点極大)やボトム(同極小)、あるいはその近くに発生している。
実線はZÜrich天文台および黒点数データセンター(Bruxelles)の値である。(理科年表2004年度より)
左図×印は下記大地震発生の年。
1911年 | 6/15 (明治44) |
M8.0 | 喜界島近海 |
1918年 | 9/8 (大正7) |
M8.0 | ウルップ島沖 |
1923年 | 9/1 (大正12) |
M7.9 | 関東南部 <関東大地震> |
1933年 | 3/3 (昭和8) |
M8.1 | 三陸沖 <三陸地震津波> |
1944年 | 12/7 (昭和19) |
M7.9 | 東海道沖 <東南海地震> |
1946年 | 12/21 (昭和21) |
M8.0 | 南海道沖 <南海地震> |
1952年 | 3/4 (昭和27) |
M8.2 | 十勝沖 <十勝沖地震> |
1958年 | 11/7 (昭和33) |
M8.1 | エトロフ島沖 |
1963年 | 10/13 (昭和38) |
M8.1 | エトロフ島沖 |
1968年 | 5/16 (昭和43) |
M7.9 | 青森県東方沖 <1968年十勝沖地震> |
1993年 | 1/15 (平成5) |
M7.8 | 釧路沖 <平成5年釧路沖地震> |
1993年 | 7/12 (平成5) |
M7.8 | 北海道南西沖 <平成5年北海道南西沖地震> |
1994年 | 10/4 (平成6) |
M8.1 | 北海道東方沖 <平成6年北海道東方沖地震> |
1995年 | 1/17 (平成7) |
M7.2 | 兵庫県南部 <平成7年兵庫県南部地震> |