佐々木理論…地震のエネルギー(モノポール流量)は、太陽から地球に供給される磁気量である。太陽からの電磁波は地球の両極から取り込まれる。その磁気量が地震のエネルギーとなる。トリガーは機械的なもの(天体の引力・気圧変化)と、量的なもの(太陽から大量に供給されるモノポール流量)である。
突発的な磁気突出がある。これは、電波を乱す磁気嵐として地球にあらわれる。これも、太陽のバーストが激しくなるから起こる現象だ。
この突発的な※太陽バーストはなぜ起きるのだろうか。私は彗星が太陽にもたらすエネルギーに原因があるのではないかと思う。野辺山の太陽データの記録をみると、太陽のバーストが起きている時必ず、彗星が近日点の近くに来ているのだ。このことから、彗星が太陽の近日点に接近すると、太陽のバーストが起きると考えられる。そして、約300~900km/秒の太陽風にのって磁気エネルギーが地球にもたらされる。この磁気は、地球の磁気圏にそって、地球の南北より内部にとり込まれる。この時、南極・北極にオーロラが激しく発生する。
地球内部に入った磁気は、地球の回転によって生じる地磁気にまとわりつく。しかし、余計な磁気は地球の回転速度にとって不都合であるから、放出するために磁気透明体のマントルをすり抜けて、地殻の下に集中する。この磁気エネルギーは、マントルやマグマを活発にさせ膨張させるので、地殻が押しあげられる。この押しの力による歪エネルギーと、膨張から冷えに向かう過程で生じる歪エネルギーの二つが、地殻に体積状態で蓄えられてゆく。これが地震のエネルギーとなる。このエネルギー解放(地震・噴火)のトリガーとして、機械的なもの(天体の引力・気圧変化)と、量的なもの(太陽から大量に供給されるモノポール流量)がある。
※太陽バースト:太陽の電波が一時的に強度を増す現象
蓄積されたモノポールは、ジャンクション(プレートの継ぎ目)などに集まり、あるいは漏れ出して地震や噴火などのエネルギーとなる。少なくともその重要な要素となっていることを確信している。
(超巨大彗星の大接近)
さらにジャンクションなどに会合したモノポールは、断層など地殻の弱い部分や安定性を失った場所(私はとくにプレートが沈み込んでいる上側を「受け」と表現して重視している)に対してそのエネルギーを吹き出す。受けは自らの※歪(ひずみ)エネルギーと合わせて地震や噴火に至る場所となるのである。受けとは磁気が集まってくるところ、地震や噴火の発生するところである。
※歪(ひずみ)エネルギー:物体に外力が加わった時に生じる体積の変化や形の変化、押しの力によって地殻に蓄えられるエネルギー。アメリカのショルツらによって実験されている。
太平洋を取り巻く場(環太平洋地震帯)で、多くの地震の震源地となっている。
M≧4.0、深さ100km以下、1970~1985年
「平成3年度の理科年表」より